こんにちは、コタです。
先日、永らくなくして行方不明なっていたナイフが2年ぶりに見つかって大喜び。
コタの初めてのナイフは小学校に入った時に、大工だった祖父からもらった肥後守。コタの年代でこのシチュエーションも珍しいですが、おかげで刃物の使い方はしっかり覚えたと思います。中学時代に父親のお土産でビクトリノックスのスイスチャンプをもらい、ちょうどそのころからキャンプに行くようになったため、以来ずっといろいろなナイフを使ってきました。ナイフは手入れをちゃんとすれば、何十年も使える相棒だといいますが、それを地で言っています。
見つかったナイフを手入れしたついでに、キャンプなどに使っているナイフをまとめてみました。以外にたくさんあり、びっくりしましたが、忘却録もかねて…
メインキャスト
コタのキャンプでの相棒たちを紹介します。
バイクツーリングなどの荷物の制約がある場合はこの中から条件に合わせて持っていく、オールラウンダーな4本。
ティンカー|VICTORINOX(ビクトリノックス)
もちさんから誕生日にもらった一本。コタの行動パターンを知っているだけに、シンプルで非常に使いやすいチョイスです。
ほぼ同じタイプでスパルタンというモデルもありますが、バイクなどでドライバーがあると便利な時があるので、これを選んだとのこと。ビクトリノックスの原宿直営店だけが唯一やっている「ハンドル・セレクト・サービス」で、表のハンドルはカモフラですが、反対側はイエローのハンドルになっていておしゃれです。
主にキャンプの時の料理用として利用しています。ビクトリノックスのこのサイズのシリーズは薪を割るなど以外、キャンプでは万能サイズで非常に重宝している一本です。
ハンター#110|BACK(バック)
フォールディングナイフ(折り畳みナイフ)と言ったらコレという定番ナイフです。かれこれ20年以上愛用していますがケースも含め、不具合なんて全く起こさないタフ仕様です。先端がとがっているため、細かい作業がやりやすい、切れ味がかなり良いなど、ナイフとしての基本性は抜群ですが、少々重いことが欠点かもしれません。ナイフに興味をもって最初に自分で選んで買ったナイフです。
キャンプの時には、フェザースティック作ったりなど、主に木などを切るときのナイフとして使っています。写真では少しハンドルの金色の部分が汚れていますが、この部分は真鍮なのでピカールで磨いたらピカピカになります。どっしりとした重厚感とクラシカルなデザインで所有欲を満たしてくれる一本です。
ヒロハンター 2240/NP|ICカット
このナイフ、一番ナイフらしいナイフかもしれません。程よくしっくりくるサイズで、学生時代から頻繁に使っているナイフです。銀紙1号という素材で、通常のステンレスより少しさびやすいのですが、切れ味がよく、サイズ的にも出刃包丁代わりに使うことがよくあります。魚を3枚おろしするときなど、便利な一本です。
そんなわけでコタのキャンプでは、調理用ナイフとして、魚捌いたり、肉を切ったりといったことに活用しています。なお、このタイプのシース(ナイフケース)は保持力がそれほど強くないので、腰などにつけたままで座りの深い椅子に座ったり、寝転んだりするとナイフが抜けることがありますので、ご注意ください。
ナイトホーク 650BKSTP|BACK(バック)
実はこのナイフ、もともとは軍用らしいです。探してみると、米軍のグリンベレーが使っている写真などを見つけることもできました。当時から、ミリタリー大好きなので「サバイバルナイフ一本で生き抜く」なんてフレーズがめちゃくちゃカッコよく見え、かっこいいサバイバルナイフを探しているうちにこのナイフにたどり着きました。
コタのは、刃がシルバーのモデルですが、ブラックブレードのナイフ同様に焼付塗装のような処理がされており、闇夜で光を反射しないような加工がしてあるそうです。サバイバルナイフではないですが、6.5mmの刃厚がありハードに使えるうえに切れ味もよいこのナイフなら、きっと役に立つと当時は考えていました。が、そんな極限状態などであうことなく、現在ではコタのバトニングなど薪を削ったり割ったりなどがメインのナイフになっております。
軍用も考えて作られているだけに、ケースもしっかりしたナイロン製で堅牢という言葉がぴったりのナイフです。どんなにハードに使っても折れたりする気がしません。コタの持っているナイトホークは20年ほど前の初代ですので、現在はデザインや付属品が少し変わっていますが、相変わらずのハード仕様だと思います。
毎日使う便利な奴
コタは普段からちょっとしたことにナイフをよく使っています。段ボール箱を開けるとき、封筒を開けるとき、ビニールひもを切るときなど、ちょっとしたときに手になじんだナイフがあると作業が楽です。でも普段から大きなナイフを持つわけにもいきません。そのため、普段は鍵などにつけた小さなビクトリノックスのナイフを愛用しています。
スモールマルチツール クラシック|VICTORINOX(ビクトリノックス)
ウルトラライトLSTポケットナイフ|Gerber(ガーバー)
よくあるキーホルダーナイフです。これまで10本ほど買っているでしょうか。なくしたり、研ぎ減りしたりして現在は現役3本、退役3本の状態です。ビクトリノックスはこんな小さなナイフまで手抜き一切なし、ということを知ったナイフです。
ハサミもヤスリも使い勝手がいいですし、ナイフは切れなくなったらちゃんと研いであげることで毛が剃れる位の切れ味になります。きっと一生やめられないキーホルダーだと思います。
控えベンチのナイフたち
メインの利用ではなくなってしまった以前のメインメンバーたちです。改めてみると、コタはビクトリノックスのナイフばかり使ってますね。信者というわけではありませんが、使い勝手がよく、高品質で、お値段もそこそこ、そしてライバルのウェンガー社もビクトリノックスと合併してしまったので、これ以上のツールナイフはないかもしれません。
フィールドマスター|VICTORINOX(ビクトリノックス)
高校生の時から使っているナイフ。当時と商品名が変わってる気がします…少々ツールの数が多いですが、許容できる厚みです。料理から木工まで、当時はこれで何でもやっていました。
当時メインで使っていたため、研ぎ減りで写真の通り、だいぶ形が変わってしまいましたが、それ以外に何の不具合もありませんでした。今は、弟が持っていたものをもらって使っているため、コタの持っているナイフで唯一、2本持っているナイフです。
レンジャー|VICTORINOX(ビクトリノックス)
大学~10年ほどの間、メインナイフとして使っていました。のこぎりがついているのが焚火の時に使いやすかった。また、プラスドライバーも当時は意外に使っていた記憶があります。内容的には程よい組み合わせで重宝していましたが、ハンドルがダメになってしまい、メインから外れてしまいました。
気が付いたら、ハンドルが変形して浮いてしまいました。力を入れると簡単にハンドルが外れてしまう状態になっています。修理に出せばまだまだ使えると思いますので、近々、原宿のビクトリノックス直営店にもっていって復活をさせようと思案中です。
フォーリスター|VICTORINOX(ビクトリノックス)
スイスに旅行に行ったときに、自分の使い勝手に一番よさそうと思い買ってきました。社会人になってからのキャンプのメインナイフの一つでした。今回、2年の時を経て発見されたナイフです。2年間、屋外の花壇の中で過ごしていましたにもかかわらず、錆など僅かにありましたが、簡単なお手入れで復活しました。ビクトリノックスの品質の良さをヤバいくらい実感したナイフです。ツールはシンプルで非常に使いやすいナイフです。2年間の行方不明期間がなければ、今でもメインをとってかわられることがなかったと思います。メインナイフにはロック機構がついており、木を削るなどの作業に安心して使えるおススメのナイフです。
アドベンチャー|冒険倶楽部
これは地元のホームセンターで買った30年物です。古いものなので、ケースが劣化してテープを巻いています。
ナイフの形をしているのに片刃でほとんど鉈です。そのため、薪を割ったり、燃えやすいようにフェザースティック作ったりが得意なナイフです。
冒険倶楽部のナイフはホームセンターで安く売っているのに、よく切れて使い勝手の良いものが多く、初めてのシースナイフを安く買って使ってみたいという方には最適ではないでしょうか?片刃なので、研ぎの練習などにもさいてきです。また、安いのでガシガシ使っても惜しくない初心者に最適なナイフだと思います。
でも刃の厚い片刃なので、料理などには不向きなので、薪割りや藪漕ぎなど使い潰すためのナイフと割り切って使ってほしい一本です。なお、同じモデルは廃盤になってしまったようですが、小型のワイルドボーイ2がまだ現行商品であるので、初めての一本にお試しいただきたいと思います。
片刃フォールディングナイフ|メーカー不明な奴
アウトドアショップで目に入って思わず買ったナイフ。2000円くらいで売っていて、ワンハンドオープンのナイフでカッコよく、ついつい買ってしまいました。でも、キャンプなどでは使い道が思いつかず、コレクション化しています。
珍しい、片刃の折り畳みナイフで、グリップなども凝った作りでビジュアルはかなり気に入っています。将来、何か使い方を見つけたいと思うナイフです。
ステンレス肥後守|メーカー不明な奴
20年位前に初めてのナイフだった肥後守を思い出し、試しに買ってみました。当時はアウトドアショップに置いてありましたが、最近は見なくなってしまいました。おそらく、Gサカイの商品だと思います。
研ぎやすく、使いやすいお子様の初めてのナイフに最適な一本だと思います。1000円もしないので、見つけたら是非手に取ってみてください。
番外編
手斧 840025|Halutafors(ハルタフォース)
コタのメインの手斧です。お誕生日に焚火大好きなコタがそれまでの斧で広葉樹の薪が割りにくいと漏らしていたのを覚えていたもちさんに買ってもらいました。
このくさび形状がいい仕事します。針葉樹だろうが、広葉樹だろうがスパンスパンとよく割れます。巻き割が楽しくなってしまい、割りすぎた事もあります。また、使用している鋼材が良いのか、研いだらちょっとしたナイフくらい切れます。
エルゴ風な柄も握りやすく、振ると遠心力のためか、非常に軽い振りで薪を割ることができます。柄にはアマニ油を塗りこんで良い色合いになっています。非常にしっかりしたつくりで、永く使える一品だと感じています。まだまだ使いだして2年目なので使い込んでいきたいと思います。
手斧|メーカー不明な奴
コタが高校生の修学旅行で買ってきた手斧です。ガレージセールで購入しました。買ったときには柄はケバ立っており、刃は錆びがひどく、良く研いでから使用を始めました。柄のケバ立ちは使っているうちにつるつるになっていい味のある柄に育ってきました。永らく使っていますが、刃にも柄にも劣化は見られず、非常に丈夫で優秀です。
しかし、少々刃の造りが薄めのため、針葉樹でも太い薪だと刃が止まってしまい、割るのに苦労することがままありました。でも、刃の逆側が金槌になっていて、ペグを打ったりするのにも便利でなかなか手放せない一品です。ハルタフォースの手斧が薪割のメインになってしまいましが、そのキャンプなどで、金槌の仕事もやってほしいときなどはこれからも出番がありそうです。
1本目にオススメのナイフ
コタもすでに手元にないナイフも含め、これまで30本近く試して今のスタメンが決まってきました。包丁も入れたら際に10本くらい増えます。それでも、シチュエーションによってはこんなナイフがあったら、など思うことがあります。最後に、コタの独善的な最初のナイフにおススメのものを三つほど紹介いたします。
#8 |OPINEL(オピネル)
シンプルで壊れない作り。料理や木工など何でもできるちょうどいいサイズ。カーボンモデルはよく錆びるので、初めての方にはステンレスモデルがオススメ。カーボンモデルも手入れを学ぶには良いと思います。
ソルジャー|VICTORINOX(ビクトリノックス)
最低限のツールを揃えたキングオブスタンダート(コタ的に)。これで工夫しながらいろいろな作業をできるようになれば、一人前。スイスで兵役に行くと一本渡されるそうです。
プロC|Morakniv(モーラナイフ)
安心、安い、丈夫と初心者用ナイフとしての要素は完璧です。シースナイフ(折り畳みできないナイフ)で最初の一本に最適。多少の太さなら、バトニングでガンガンたたいても平気です。
まとめ
コタは刃物については実用一片主義です。コレクション癖はほとんどないため、持っているナイフはみんな研ぎ減りしてきています。刃物は使ってなんぼです。アウトドアに使うナイフは、いろいろ試して自分の手に合った、また使い方に合った、ナイフを探すことをお勧めします。
ナイフは原始的な道具の一つで、古くは黒曜石で作った石器のナイフなどまで遡れます。それほど、人間の生活に密着した道具だと思います。刃の形状や自分の使い勝手、何に使いたいかなど、様々な条件で使いやすさも変わってきます。ナイフは一本で万能ということはありません。それぞれのナイフには得意不得意があり、使う人により、それが変わってくる非常に多面的機能を持った道具だと思います。
ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。