こんにちは。もちです。
某テレビ番組で放送されたことから、例年以上に大混雑となった、秩父・三峯神社の2018年4月1日『白』い『氣守』の頒布。友人が行きたいと言うので、便乗して行ってまいりました。
地元の方も
「こんな混雑は見たことがない」
と驚いていた今回の頒布。混雑がすごいとは聞いていましたが、「どこ」が「どんな風に」混むのか分からず、事前の情報収集に苦戦したので、混雑ポイントを中心にまとめたいと思います。

【追記:2018年5月16日】
『白』い『氣守』頒布会の休止について
周辺の渋滞緩和策が見つからないということで、2018年5月15日に、6月1日以降の頒布会を中止するとのお知らせが発表されました。(5月15日時点で宿泊施設の予約をしている方等の例外はあるようです)『白』い『氣守』をお求めの方は、最新情報を確認してからお出かけください。

 www.mitsuminejinja.or.jp 
三峯神社〜新着情報〜
http://www.mitsuminejinja.or.jp/new/index.htm#d0515_1

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行く方法を決める

三峯神社に行く方法は大きく分けて5つあります。
1.四輪車(マイカー・タクシー)
2.二輪車(バイク・自転車)
3.公共交通機関(西武バス)
4.バスツアー
5.表参道から徒歩で登る

結論として私は5の徒歩を選択しました。
秩父市街から三峯神社までは国道140号線を真っ直ぐ行き、秩父湖から山道に入ります。三峰口駅からは並行して走る道もないため、ほぼ一本道です。つまり

moch

渋滞したら逃げ道なし!

また駐車場がそんなに大きくなく、対向車とすれ違うのもギリギリな道に、駐車場待ちの列が出来てしまいます。そのため駐車場に停める必要のない路線バスやタクシーも、駐車場待ちの列に巻き込まれ、三峯神社に近づくことすらできません。駐車場を確保しているツアーバスも同様に駐車場待ちの列に巻き込まれます。確実に山頂に到達するには、急がば回れで行くのが良いと判断し、表参道から徒歩で登ることにしました。ただ、私は3年ほど前まで軽登山をしていましたが、友人は自称体力なしの初心者。とはいえ私もブランクがあるので、登山マップ上2時間半の工程を、休憩込みで3時間半を見込んで準備をしました。

表参道までの交通手段

表参道は大輪(おおわ)というバス停が最寄りです。西武秩父駅から西武バスで三峯神社行きに乗り、途中下車します。
ですが、1日は特別ダイヤになっていて2018年4月1日は1番早くて8時30分発。マイカー渋滞が予想されたので、それより早い時間にタクシーで行こう、というプランを考えていました。前日に西武秩父駅前の秩父観光協会へ行き、タクシー会社の電話番号リストをもらったのですが、

いや〜1日でしょ?無理無理〜

全部断られました。

そこで、当日朝にタクシーが多いであろう西武秩父駅のタクシー乗り場で交渉し、ダメだったら秩父鉄道に乗れるよう、電車の時間に合わせて向かうことに。

『白』い『氣守』までの道のり

当日朝7:00。

西武秩父駅のタクシー乗り場に着くと吸い込まれるように一台のタクシーがロータリーに入ってきました。颯爽とザックをトランクに入れ、運転手さんに大輪まで行きたい旨を伝えると、

いや〜もう武州中川から動かないみたいだから

moch

三峰口駅までも行けないってことですか?

うん

武州中川とは御花畑駅〜三峰口駅の真ん中よりちょい御花畑駅寄り。つまりこの時点で登山口のある大輪の半分も行けないという事態に。

速攻でトランクからザックを回収し、秩父鉄道・御花畑駅へ。西武秩父駅から御花畑駅までは徒歩5分程なので、電車の出発時間には余裕があります。この時はまだ「三峰口駅からタクシーないかな〜」なんて悠長なことを考えていました。

御花畑駅7:25発。

東京ではすっかり葉桜になったソメイヨシノが満開です。普段よりは多いのでしょうが、しっかり座れるくらいの乗車率です。友人はFGOのエイプリルフールイベンドがダウンロードできずにそわそわしてきました。私も消滅都市のイベント捨てたんだから我慢して。
ローカル線にのんびり揺られ、途中下車の旅よろしく鉄道旅を満喫していると、

moch

車の列が見える・・・

タクシーの運転手さんが言っていた武州中川駅近くになってくると、木々の間からたまに見える道に車の列が見えてきました。この時点で

moch

三峰口駅から表参道までは徒歩で

と(友人に無断で)心に決めました。

三峰口駅7:45着。

さすが鉄道。時間はぴったり。川の対岸に見える国道140号線の車たちはほぼ動いていません。下手にタクシーに乗るよりも早く着いたのではないかと思います。三峰口駅の公衆トイレで準備を整え、いざ出発です。

三峰口駅7:55出発。

車がずらりと並ぶ国道140号線をひたすら歩きます。三峰口駅から大輪の登山口までは6km。Google先生は1時間33分だと言っています。歩道があるところはいいのですが、歩道がないところも多く、ガードレールと車の隙間をぬうように通り抜けます。お子さま連れの方には全くオススメできないルートです。晴天に恵まれたのは良かったのですが、4月1日にも関わらず予想最高気温は22度。登山用のポカリスエットが捗ります。また、ずっとアスファルトの上を歩くので慣れてないと膝にきます。登山口まで歩くことになる事を想定していなかった人は、このあとに地獄を見ることに・・・
当然ですが、道中の道沿いにお住いの方もいらっしゃる訳で、あまりの混雑ぶりに道まで出てきている方もいました。

こんな混雑1月1日だってみたことないよ(呆)

どうやら異常事態のようです。

大輪9:05着。

のんびり歩く友人を急かし、さくさくと歩いた結果、1時間10分で登山口のある大輪の三峰表参道鳥居に到着。

登竜橋のたもとにある「紅乃屋」のおかみから三峯神社参りの想い出話しなどを聞きならが、しばし休憩。ロープウェイがあったころは参道の商店も賑わっていたそうですが、10年前にロープウェイが廃線になってから参道を使う人が激減してしまったそうです。

ロープウェイなら8分なんだけどねー

今から3時間半を見込む登山に赴こうとする心にグサリと刺さります。持参したバームクーヘンを頬張って出発です。

登竜橋9:20出発。

登山の工程については、詳しくまとめている方がたくさんいるのでざっくりと。
参道口から三峯神社までは3.2km。とりあえずトレッキングシューズは必ず履いてください。ブーツとかスカートとか違う意味でドキドキします。登山道としては整備されていますが、ぬかるんでいるところもありますし、濡れた石などもとても滑りやすいです。また、体温調節がしやすいように重ね着をし、汗が乾きやすい化繊のウエアを着ましょう。今回は天気も良く、暑いパターンですが、レインウェア・寒い場合の予備ウエアも持って行きました。あとはグローブです。(軍手でも可)ストック代わりに木の枝を拾っている人も多く、不意にバランスを崩し木で身体を支えたりする時もグローブを着用していると安心です。

清浄の滝10:05着。

残り2.1km地点の清浄の滝に到着。ここまでは比較的平坦で、道も良いのですいすい進めます。東屋もあるので滝を眺めながらちょっと休憩。

薬師堂跡地10:45着。

残り1.5km地点の薬師堂跡地に到着。参道口から清浄の滝までと比べると傾斜があり、石や木の根を足場にした登り坂が続きました。この辺まで来ると、若さと勢いで登っていく子供たち、登山慣れしている人たちから遅れてくる人がでてきます。そうです。あの三峰口駅から6kmのアスファルトが膝にくる頃です。脚がつったり、痙攣をして、つづらの脇でしばらく休む人たちが増えていきます。友人もあまり喋ってくれなくなってきました。

頂上手前の案内板12:09着。

残り300m地点から少し登ったところに、『白』い『氣守』引換券頒布所の看板登場。

ここまで
「滝がキレイだよ〜」
「あと◯kmの看板だよ〜」
「ほら元気が出る白い粉だよ〜(注:ブドウ糖)」
と騙し騙し登らせてきた友人も、ほとんど反応を示してくれなくなってきました。死んだ魚のような目をしています。

頂上の見晴台12:14着。

とうとう登り切りました。おおよそ3時間です。友人はうわ言のように

8分・・・

とロープウェイがあった頃に想いを馳せていました。見晴台からの景色は絶景です!

『白』い『氣守』引換券配布所

見晴台から階段を降りて100mほど舗装された参道を進むと『白』い『氣守』引換券配布所があります。予想外に列はなく、1人1枚を確認するために手の甲にスタンプを押され、するりと引換券を受け取ります。

『白』い『氣守』頒布所

御守を頒布している社務所へ向かいます。通常参拝をしてから御守りを受け取るのがルールなのですが、この参拝の列がすごいことに・・・誘導している方も
「お参りをされない方は列に並ばず進んでください」
と案内をしています。
「次はお参りのために来ます・・・」
と誓い、今回はそのまま社務所へ向かいました。(ごめんなさい・・・)
社務所もそれ程の混雑はなく5分ほどで『白』い『氣守』(初穂料2000円)を買うことができました!御朱印もほぼ並ぶことなく、お願いしてから10分ほどでいただけました。

社務所に向かって左から、御朱印・『白』い『氣守』(2列)・お札やその他の御守り(2列)になっています。誘導の方などはいないので、間違った列に並ばないように気をつけてください。

お昼

境内を散策し、持参したおにぎりでお昼ごはんです。あれだけ混んでいたら店で食べるのは大変だろうと思い用意していったのですが、意外とお店で食べる方は多くないようで、少し並べば入れるくらいの混雑具合でした。自動販売機もあるので飲み物の補給もできますが、スポーツドリンク系は軒並み売り切れていました。

14:30発の西武バス

渋滞でバスが三峯神社まで上がってこられないので帰りのバスが出ない、という声をそこここで聞いていたのですが、ダメ元で駐車場にあるバス停に向かってみました。すると2台の西武バスが・・・!!
席は埋まっていましたが、立ち乗りは十分乗れるスペースがあったので迷わず乗車。

途中下車の人数と、途中のバス停から乗る予定の人数を調整して出発。山道には駐車場へ向かう車の列がまだまだ続いています。車が並んでいるため、カーブでバスがすれ違えず、運転手さんの他に乗り込んだもう1名のスタッフがカーブの度に降りて、車を誘導します。
すると20分くらい行ったところで、三峯神社に向かう西武バスとすれ違いました。すると運転手さんがぽつりと

今のが8:30西武秩父駅発のバスです

moch

!!!!!

車内が騒然としました。出発から6時間半経って、まだ駐車場待ちの列の中です。ちらりと見えた中の人はぐったりしていました。乗っている人数が少なかったので、途中下車した方もいらっしゃったのではないかと思います。(今思えば、表参道を登っている時に、途中から普段着の方が急に増えた気がしたのは、バスや車を諦めた人たちだったのかもしれません)

さらに15分くらい行ったところで、ようやく駐車場待ちの車の列が終わります。

しかし、尋常でない車の列を見て早々に御守りの本数が足りないと判断したのか、急きょ道の駅・大滝温泉で4月30日まで引き換えられる「後日配布券」を配布したそうです。(イレギュラーのようです)そのため、一度途切れた渋滞が、道の駅・大滝温泉からまた続きます。ツアーバスと思われる観光バスもたくさん停まっていて、配布所には長蛇の列ができていました。しかし、もしこの判断がなければ、三峯神社への渋滞はもっと長い列になっていたと思われます。

西武秩父駅着

行き5時間半、帰り2時間半、三峯神社滞在2時間の長い1日が終わりました。せっかくなので帰りのレッドアロー号を2本見送り、駅前の『祭の湯』で汗を流すことに。フロントでザックがロッカーに入るかを尋ねると、大型ロッカーを案内してくれました。入館料1080円、ロッカーは無料です。
入浴前に西武鉄道インターネット予約サービスで、特急券を予約しておいたので、のんびりできました。予約サービスを使うと、特急券の券売機ではなく、通常の券売機で発券できるので、列に並ばずラクラクですよ。西武秩父駅は特急券の券売機が1台しかないので、発車直前は結構並ぶのです。
西武鉄道にはSmoozという予約システムもあり、こちらは発券不要で利用できるのですが、1000円単位のチャージ制で、残った端数を利用する予定がなかったため、インターネット予約サービスを利用しました。こちらは発券時に特急料金を支払って購入します。

マイカーで前日入り

今回の『白』い『氣守』頒布スケジュールは下記の通りでした。
〇1時30分 引換券配布
〇2時00分 御守頒布開始予定
〇16時30分 引換券配布終了
〇17時00分 御守頒布終了

4月1日、夜中の1時30分から引換券の配布開始だったのですが、聞いたところによると、前日土曜日の16時には駐車場は満車だったそうです。最低でも10時間後まで出る車はいない訳ですから、そりゃあ駐車場待ちの列も長くなりますよね・・・
中には道中の工事現場や退避スペースに車を乗り捨て、歩いて向かった方もいたようですが、車ルートは表参道に比べてかなり大回りです。表参道が3.2kmなのに対し、車ルートは表参道入り口の大輪バス停から17kmもあります。道は片側1車線で道幅も狭いので、ガードレールと車の間が狭く、お世辞にも歩きやすいとは言えません。すり抜けもできないくらい狭いので自転車やバイクはほとんど対向車線を走っていました。車がUターンできるところも限られるので、諦めて引き返すこともままなりません。個人的には、この熱狂状態がひと段落するまでは、車ルートでの参拝は控えた方が得策なのではと思います。(とはいえ、体力に自信のない方や、準備もないままに表参道から登るのもお勧めできませんが・・・)

まとめ

三峯神社の『白』い『氣守』。混むのはとにかく、駐車場に入るための車の列!そして参拝の列!この2点です。これから暑い時期になっていきますので、くれぐれも熱中症には気をつけてくださいね。あ、最後に一言。花粉症の人はこの時期避けた方がいいです・・・!!

それでは、お読みいただきありがとうございました。

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