こんにちわ。もちです。
最近海外のYoutube動画などで人気の『リバーテーブル』ってご存知ですか?
『リバーテーブル』という呼び方も統一されていないようで、『ウッドレジン』とか『エポキシテーブル』とか『レジンテーブル』とかいろんな呼び方をされているようです。
【その4】脚製作と仕上げでとうとう完成です!
下調べと材料の準備【その1】
木型製作とエポキシ樹脂注入【その2】
離型とエポキシ樹脂の研磨【その3】
テーブル脚製作と仕上げ【その4】(この記事)
※注意※ 2液性エポキシ樹脂の硬化剤は有毒性が高いものもあります。取扱には十分注意し、実施については自己責任でお願いいたします。
設計と材料
ようやく研磨地獄から脱出できたので、脚の製作に移ります。
設計
仕上がりサイズも強度も未知数だったので、エポキシ樹脂テーブルの天板を作っている時点では脚の造りを考えていませんでした。
せっかく透明なので、透明部分をできるだけ塞ぎたくない
実際仕上がった天板が完全に四角形ではなかったので、それでも支えられる構造。あとはできるだけ予算をかけずに…という諸々の条件をクリアするべく考えたのがこちら。
材料
・脚材4本
・補強材2本
・アルミLアングル
・オニメナット
・棒ネジ
・補強金具
・ブライワックス
・アマニ油
脚材&補強材には、在庫処分で栂(つが)の杭が135円だったのでそちらを使うことに。補強材は両方木材にする予定でしたが、オニメナットという面白そうな商品をみつけたので、棒ネジと組み合わせてみることにしました。
工具
・電動ドリル
★木工加工工具(私はジグソーを使いました/なければノコギリでも)
★ランダムサンダー
・ディスクグラインダー
・タップダイス
・座ぐりカッター
★はこういうの
があれば1つで済みますね
木材の準備
杭用ということでかなり荒い作りなので、表面をランダムサンダー#240で滑らかにします。設計図にあわせた長さに切ります。
切り口がギザギザ&このままではピン角で危ないので、紙やすりを使って整えます。
※注意※ ささくれなどで怪我をすることもありますので、軍手などを使用してください!私は人差し指に1cmくらいのササクレが貫通してしまいました…
気を取り直して、仕上がった木材にブライワックスを塗っていきます。ブライワックスは木の保護・ツヤ出し・着色ができる仕上げ材(蜜ロウ)です。JACOBEAN(ジャコビアン)はウォールナットのような濃い茶に仕上がるので、気に入っています!容量が多くてなかなか使い切れないからいつもこの色、という話もありますが…
ウエスにブライワックスを取り、
木に塗り込んでいきます。
1回目を塗り終わったところ。
もう一度同じように塗り、風通しの良いところで陰干しします。
金具類の準備
Lアングルの準備をエポキシ樹脂で作った天板にあわせた長さに切ります。
バリがすごいので金ヤスリで整えていきます。手を切らないように注意してください。
脚材にとめるためのネジ穴をつくります。木材の真ん中になるように印をつけて、
電動ドリルで穴を開けます。今回はアルミなので木工用のビットを使います。
が、手持ちのドリルビットが用意したビスよりも細いものしかなく、ネジが通りません…
仕方なく、丸棒ヤスリを穴に入れて、サイズを広げます。
思いの外すぐに入るようになりました!
次は棒ネジを切ります。購入したオニメナットが20mmなので、オニメナットに差し込む分も考慮し、天板のサイズよりも+40mmにしました。切っただけだと、端のネジ山が乱れてしまうので、タップダイスでネジ山を整えます。(ツレが車やらバイクやらをいじるので持ってて助かりました…)
組み立て
ブライワックスを塗っておいた脚材を乾いた布で拭きます。余分なブライワックスを除去できるだけでなく、艶がでます。
続いて、脚材にオニメナットをつけます。M6のオニメナットに対して8mmの座ぐりカッターを用意しました。座ぐりカッターはドリルビットと違い、底が平らな穴を開けることができるビットで、組み立て家具でおなじみのダボ用の穴を開けたりするのにも使います。
座ぐりカッターで脚材に穴を開け、
座ぐりカッターで開けた穴にオニメナットを入れていきます。オニメナットの上部は六角になっているので、六角レンチを使って締めます。
4本ともオニメナットをつけたら、棒ネジをねじ込んでいきます。
こんな感じになりました。
木割れしないように、脚材の上部に下穴を作ってから、アングルをネジで留めます。
同じものを2組みつくったら、補強材にL字金具をつけ、
組み立てます。
ぐらつき防止にT字金具を取り付けて、
脚完成ーーー!!!
仕上げ
できあがった脚にエポキシ樹脂天板を乗せます。
うん!いいかんじ!
エポキシ樹脂に覆われていない木材を仕上げます。ブライワックスのクリアを買っても良いのですが、そこまで大きい面積でもなかったので、キッチンにあったアマニ油で仕上げることにしました。
塗る前
塗った後
たいぶ深みのある艶がでました。
エポキシ樹脂に艶出し剤を塗ります。こちらも鏡面仕上剤を用意しても良かったのですが、ツレのバイクメンテ用品にプラスチック仕上げ用のPlexus(プレクサス)があったので、こちらで仕上げることにしました。(プレクサスもお高いので、手元になにもない場合は普通に鏡面仕上剤を用意したほうが良いと思います)
かなり透明感のある仕上がりになりました!
以前に購入したクリアクッションとテープ付きフェルトがあったので、
天板に傷かつかないように、Lアングルとの接地面にクリアクッションをつけ、
床が傷つかないように、脚材の底にテープ付きフェルトをつけました。
完成ーーーーーー!!!!!!
まとめ
エポキシ樹脂を使った『リバーテーブル』、いかがでしたでしょうか?
なかなか大掛かりな作業も多いですが、ベッドサイドのランプや置き時計など、サイズの小さいものなら、もう少しお手軽に作業ができると思います。個人的にはエポキシ樹脂の楽しさを知ってしまったので、これからもいろいろ作っていけたらと思っています!!
最後まで読んでいただいたありがとうございました!!!
【トータル作業時間】
生木の加工:5時間
木型:1時間半
エポキシ樹脂1層目流し込み:30分
1層目硬化:24時間
エポキシ樹脂2層目流し込み:1時間半
2層目硬化:48時間
離型・研磨:21時間(ツレ・知人に手伝ってもらった、3時間×2人=6時間込み)
脚製作:5時間
トータル106.5時間!でした!
下調べと材料の準備【その1】
木型製作とエポキシ樹脂注入【その2】
離型とエポキシ樹脂の研磨【その3】
テーブル脚製作と仕上げ【その4】(この記事)